いま日本一速い男...かも。関口雄飛がSF第2戦で異次元のぶっちぎり (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 岡山国際サーキットは全長が短いコースということもあり、毎回0.001秒単位の僅差でポールポジションが決まることが多いが、関口は2番手以下に対して0.5秒以上のタイム差を叩き出す。これには2番手に入ったアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)、3番手のニック・キャシディ(KONDO RACING)も"お手上げ"という様子だった。

 迎えた第1レースの決勝。関口はインタビューで「スタートの出来で99.9%(レース結果が)決まる」と答えていた。その予想は、残念な形で的中してしまう。

 スタートが切られると好ダッシュを決めたのはロッテラーで、トップを奪って1コーナーへ進入していく。2番手に下がった関口は背後に食らいつくも、岡山は追い抜きポイントが非常に少ない。第1レースは途中のピットストップもないスプリントレースということもあり、最後まで逆転は叶わず2位でチェッカーを受けた。

「思っていたとおり、スタートが重要でしたね。そこで出遅れて2位になってしまい、そこから抜くのはほぼ無理だというのはわかっていたのですが、精一杯がんばりました。でも、やっぱりダメでした」(関口)

 スタートをうまく決められず勝機を失ってしまったことに対する悔しさはもちろん、「第2レースでは絶対に優勝してみせる」という強い思いが伝わってくるような表情が印象的だった。

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