狭いコースに幅広マシン、「発射台」も登場。今年のモナコは一触即発 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「高速コーナーは最高だったね。プールサイドシケインのひとつ目は全開だったし、出口のシケインにはものすごいスピードでアプローチするんだ。あんなのは初めてだった。ターン3からカジノへのアプローチもすごく楽しかった。ずっと慣れ親しんできたのとは違うグリップレベルだったから、今までよりもかなりブレーキングを遅らせて、スピードを維持したままコーナーに入っていかなければならなかったんだけど、そういう走り方ができなくて自信を持って走るのに苦労したよ」

 加えて今年は、プールサイドシケイン出口の縁石が変更された。縁石本体の内側に「ソーセージ」と呼ばれる盛り土のような第2の縁石があり、ここに乗り上げてしまうとクルマが跳ね飛ばされて、ガードレールに一直線となってしまうのだ。

 昨年の予選でマックス・フェルスタッペンが餌食になったが、今年はそれがさらに高くなり、「まるで"発射台"のようになった」と多くのドライバーが批判的な見方をした。

「去年フェルスタッペンがヒットして壁に飛んでいったよね。だからあれ以上に大きくする必要なんてなかったと思う。どうしてそんなことをしたのか、理由を知らないからなんともコメントのしようがないけど」(ルイス・ハミルトン)

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