狭いコースに幅広マシン、「発射台」も登場。今年のモナコは一触即発 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 開幕5戦のパフォーマンスから、モナコでは優勝候補の最右翼と目されているのがフェラーリのセバスチャン・ベッテルだ。彼自身、「5戦とも勝っていてもおかしくなかった」と序盤戦を振り返り、モナコにも自信を見せている。

「クルマがワイドになってもそのぶんコースを広くしてはくれないから(苦笑)、今年はコースが狭くなるよね。他のサーキットではクルマの幅広さを感じたことはなかったけど、もともとものすごく狭いヘアピンやシケイン、ラスカスなんかはどうなるか要チェックだった。午前中は何度かウォールにタッチしてしまったし、少しワイルドすぎたかもしれないけど、午後にはうまく走れたよ」

 ベッテルいわく、モナコを速く走るための秘訣は"自信"なのだという。

「モンテカルロはとにかく、いかに自信を持って走れるかが重要なんだ。クルマを信頼し、リズムを掴んで限界まで攻めることが重要だ。道具は揃っている。あとは正しいセットアップを見つけられるか、それは僕ら自身にかかっているんだ」

 このモナコGPでフェルナンド・アロンソの代役として1戦限りの現役復帰を果たし、昨年の11月以来、実に半年ぶりにF1マシンに乗り込んだジェンソン・バトンは、初めて体験する2017年型マシンのスピードに、まだ自信を持って攻め切れていないという。

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