2戦連続で4台全滅。アンドレッティ陣営と佐藤琢磨は復活できるのか (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 だが第2戦ロングビーチからは4台ともにパフォーマンスが低く、マシンに複数のトラブルも発生。第3、第4戦と、2レース続けて4台すべてがリタイアという不本意な結果となった。

 昨シーズンの4レース終了時点(順番は違うが同じ4レースの組み合わせ)で、琢磨のランキングは9位。トップとは98点差だった。それが今シーズンは80点差の11位で、メジャーチームに移籍した効果が出ているとは言い難い。しかし、それを琢磨のパフォーマンス不足と責めるのは酷だろう。苦戦はアンドレッティ・オートスポート全体の問題だからだ。4レースを終えて表彰台フィニッシュがゼロ。ハンター-レイでさえポイントは琢磨より3点多いだけで、ランキングは9位と大して変わらない。

 ショートオーバルでの大苦戦に対しては、フェニックスの直後にイリノイ州のゲートウェイ・モータースポーツ・パーク(全長1.25マイル)で行なわれる合同テストを活用し、戦闘力アップのヒントを掴みたいところ。そして、勢いを取り戻してグランプリ・オブ・インディアナポリス(ロードコース)で好成績を挙げ、今季最初のスーパースピードウェイでのレース=シリーズ最大のイベントでもあるインディ500へとなだれ込む。それが理想的パターンだ。

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