驚速新人ガスリー、スーパーフォーミュラ初のデビューウィンなるか? (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 しかしながら、スーパーフォーミュラには何年も経験を積んでいる猛者たちが揃っている。特に冬のテストで好調だったのが、VANTELIN TEAM TOM'S勢だ。

 鈴鹿のテストでは、アンドレ・ロッテラーが非公式ながら1分35秒163の最速タイムを記録。富士のテストはWECの開幕前テストと重なっていたため、ロッテラーと僚友の中嶋一貴は欠席したが、代役で参加したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと平川亮らがすばらしい走りを見せ、連日トップタイムを記録した。

 VANTELIN TEAM TOM'Sはここ数年のなかでも、一番と言っていいほどの仕上がり具合となっている。開幕戦では間違いなく、彼らがガスリーのライバル一番手となりそうだ。トムス勢の2台が鈴鹿でどんな走りを見せるのかが注目される。

 一方、開幕に向けて静かにコンディションを整えつつあるのが、昨年チャンピオンのP.MU/CERUMO・INGINGだ。冬のテストでは今ひとつ速さを示せなかったものの、4月の開幕戦では気温、路面温度ともに大きく異なるため、「暖かいコンディションになれば昨年のようなパフォーマンスが発揮できるかもしれない」と陣営も自信をみせている。

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