驚速新人ガスリー、スーパーフォーミュラ初のデビューウィンなるか? (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 こちらも初めて走るコースながら、初日の午前のセッションで2番手タイムを記録。午後はウェットコンディションで満足に走り込むことができず、2日目の午前は降雪により中止となったが、天候が回復した最後の走行時間では3番手タイムを記録した。ここでも経験豊富なライバルたちを抑え、上位に食い込んだのである。

 テストを終えたガスリーは「まだまだやらなければいけないことはあるけど、富士のテストでさらに自信を深めることができた。ただ、(周囲は)何年もこのレースで戦ってきた人たちばかりだから、初めて参戦する自分がどこまでできるのかは、正直やってみないとわからない。でも、レースは昨年11月のアブダビ(GP2最終戦)以来、ライバルと直接競争をする機会がなかったから、開幕戦の鈴鹿のレースが待ち遠しい。僕にとっては長い冬休みが明けるような気分だよ」とコメント。開幕に向けて万全の準備ができている様子だった。

 ガスリーは鈴鹿だけでなく、富士でも初めて走るとは思えないほどの速さを披露した。その要因のひとつとして挙げられるのは、入念なコースの下見だ。

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