F1をすっぽかしてインディ500を走るアロンソにパドックの反応は? (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「これは、このタイミングで我々にしかできないすばらしいプロジェクトであり、挑戦だったと言える。まずはフェルナンド自身がインディ500に参戦したいという思いを持っていたこと。そして、残念ながらチームが低迷しているからこそできたことでもあった。チームが優勝争いをする状況であれば、このような挑戦はまずあり得なかった。そして、ホンダがインディに参戦していなければ、やはりできなかったことで、これはある意味ではメルセデスAMGやフェラーリにもできないことだ。ロン・デニス、バーニー・エクレストンという存在がいても実現はしなかっただろう

 アロンソはF1、ル・マン24時間、インディ500という「世界三大レース制覇」の夢を叶えたいという思いをずっと抱いていた。そしてF1で上位争いができない現状に加え、インディ500参戦はホンダとの関係が強い今がベストチャンスかもしれないと考えたのだ。

「世界最高のレースであり、世界最速のレースだから出場を決めたんだ。まだ準備はできていないし、気持ちよく走れるかどうかもわからない。でも、トライすることを恐れてはいないし、いい結果が出せないのではないかと恐れてもいない。だけど、いつかトリプルクラウン(三大レース制覇)を成し遂げようと思ったら、間違いなく今、ここで踏み出すべきステップだったんだ」(アロンソ)

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