アロンソ離脱説が再燃。ホンダに迫り来る「最終リミット」はいつだ? (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 ホンダは中国GPに改良型のターボとMGU-H(※)を投入し(ストフェル・バンドーン車のみ)、2台ともにコンポーネント交換を必要としない範囲でICE(内燃機関エンジン)の吸気系に新たなモディファイ(部分的修正)を加えている。これは、当初の予定よりも前倒しで投入したものだと長谷川総責任者は言う。

※MGU-H=Motor Generator Unit-Heatの略。排気ガスから熱エネルギーを回生する装置。

 ただ、ICEそのものを換える大型アップデートについては、現時点ではさまざまな選択肢を検討・テストしている段階で、まだどのコンポーネントを投入するかは決め切れていないという。投入時期に関しては、1基目のICEのローテーションが終わる第5戦・スペインGPか、パワー負荷が極めて低い第6戦・モナコをスキップして第7戦・カナダGPへの投入を計画している。しかし、「できればそれ以前に、1戦でも早く投入したい」と長谷川F1総責任者は語る。

 アロンソがマクラーレン・ホンダ残留を決めるのか、早々に離脱の意思を固めてしまうのか――。その運命は、スペインGPかカナダGPに投入されるアップデートにかかってきそうだ。

■モータースポーツ 記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る