ベントレーやマークXも参戦。13車種が入り乱れるGT300は大混戦 (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 以上の3車種を含め、今年は年間エントリーの段階で13車種が揃うGT300クラス。さまざまな特徴の異なるマシンが並ぶため、開幕戦はまったく優勝予想ができない激戦となりそうだ。

 振り返ると2016年は、海外のFIA-GT3規格の車両がそろってモデルチェンジしてスーパーGTに参戦してきた。なかには2015シーズンから欧州のレースでデビューを果たしているマシンも多く、そこでの活躍から2016シーズンはFIA-GT3車両が上位を独占するのではないかと思われていた。

 しかし、シーズンが始まってみると国産で開発されたマシンJAF-GT規格(※)と、マザーシャシー規格のマシンが快進撃を見せ、土屋武士/松井孝允組の「VivaC 86 MC」がシリーズチャンピオンを獲得。2015年から導入されたマザーシャシー規格のマシンが初めてタイトルを手にした。

※JAF-GT規格=前身の全日本GT選手権がベースとなっているスーパーGT独自のGT300クラス規定。基本的に改造範囲が狭いのが特徴。国内メーカーが開発・製作して参戦しているケースが多く、現在では「トヨタ・プリウス」や「スバルBRZ」がこの規格で参戦中。

 連覇を目指す今シーズン、土屋は監督兼エンジニアとなり、昨年全日本F3選手権でチャンピオンに輝いた山下健太が加入。3月18日~19日に行なわれた岡山国際サーキットでの公式合同テストでも好調な走りを見せている。

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