今季のMoto2とMoto3を戦う、日本人ライダー5人の決意 (3ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

 今シーズンを戦っていくに際しても、長島は地に足の着いた考え方で臨んでいる。

「まずはポイント圏内に常に入り続けることが目標です。その位置にいることができれば、セカンドグループやトップグループの走りをしっかり学べると思います。2014年に一度経験しているから、いきなり『勝ちます!』と言っても現実的ではないことはわかっているので、今は上位の走りを後ろで見てそれを盗みながら、来年トップ争いをできるような自分に育て上げるのが今年の目標です」

念願のホンダのマシンを獲得して3年目のMoto3に挑む鈴木竜生念願のホンダのマシンを獲得して3年目のMoto3に挑む鈴木竜生 小排気量のMoto3クラスは、3名の若い選手がフル参戦する。3名とも、マシンはホンダNSF250RWだ。彼ら3名のうち最年長の19歳、鈴木竜生(すずき・たつき/SIC 58 Squadra Corse)は今年で世界選手権3年目を迎える。昨年までの2年間は、インドのマヒンドラ製バイクで参戦。今年は念願叶って勝てるパッケージを獲得した。

「あまり経験のないままいきなりグランプリに来て、マヒンドラしか選択肢がない状態でした。だから、とりあえず2年間はマヒンドラで経験を積んで、3年目4年目に勝負できるようになりたいと思っていたので、しっかり目標どおりに進めています。また、マヒンドラは新興メーカーだったので、ありがたいことにバイクの開発にもある程度は携わることができたので、それがライダーとしての経験向上につながりました」

 2017年シーズンに向けた目標は「毎レース、最低でもトップ集団にいたいですね」と語る。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る