マジで速いフェラーリをメルセデスも警戒。ホンダは、はるか後方に... (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「僕らはこのテストの期間中、このクルマを理解し、最大限の性能を引き出すことだけに集中してテストプログラムを進めてきた。完了できなかった項目はないよ。タイムは僕ができるかぎりの走りで出したものだよ。これ以上速く走れるなんて思いながら走ったことなんて一度もなかった。でも、もちろんそこには燃料搭載量やエンジンモードといったようなタイムを遅くしている(テスト項目による)いろんな理由があるんだけどね」(ハミルトン)

 前週のハミルトンのレースシミュレーションは ソフトで1分25秒384から始まり、25秒台前半を刻んで21周も引っ張っても1分26秒180までしか落ちなかった。ミディアムの第2スティントは1分25秒フラット前後を刻み、最終スティントはソフトを履いて1分22秒216という非常に速いタイムで始まり、4周後から23秒台をキープしてフィニッシュ。

 これは、前半がフェラーリよりわずかに遅く、終盤は速いというペース。彼らが全力で走ったときにフェラーリ以上の速さを見せることができるのか。それについてハミルトンは「わからない。そう願っている」とだけ答えた。

 アタックラップのベストタイムを比べてみると、フェラーリはあらゆるコンパウンドのタイヤで最速で、その次にメルセデスAMG、少し差があってレッドブルとウイリアムズがほぼ同等。そして、その後ろの中団勢ではトロロッソがやや抜け出し、フォースインディア、ルノー、ハースと続き、振り向けばマクラーレン・ホンダの後ろにはザウバーしかいないという状況だった。

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