マジで速いフェラーリをメルセデスも警戒。ホンダは、はるか後方に... (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 レース本番さながらのピットストップでタイヤを交換して走り始めた第2スティントでは、フェラーリがソフト、レッドブルがミディアムと分かれたこともあって、差はさらに開いた。ライコネンが1分23秒台中盤から24秒フラットのタイムを刻んだのに対し、リカルドは依然として1分26秒フラットのタイムしか刻むことができなかった。フェラーリの圧勝だったのだ。

 レッドブルはルノー製パワーユニットの信頼性に問題を抱えており、パワーユニットの設定をかなりコンサバティブなモードにしていた可能性が高い。テスト2日目にMGU-K(※)のトラブルに2度見舞われながらも、レースシミュレーションを残り2周のところまで走破したマックス・フェルスタッペンは、リカルドよりは幾分マシなタイムを刻んでいた。

※MGU-K=Motor Generator Unit-Kineticの略。運動エネルギー回生システム。

 それでも走り始めは1分25秒589で、11周目には1分26秒台まで落ちて13周目にピットイン。ミディアムを履いた第2スティントでは1分25秒342から始まって、リカルドより0.4~0.5秒ほど速い1分25秒台後半のタイムに終始した。最終スティントでは、フェラーリがミディアムで1分23秒台中盤のタイムを並べたのに対して、フェルスタッペンはソフトでも同じタイムが精一杯。リカルドは1分24秒台でしか走れなかった。

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