こっちのホンダ勢はいける!インディ開幕戦でいきなり優勝、琢磨は5位 (5ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 チップ・ガナッシ・レーシング・チームズは、タイトル獲得4回のディクソンが予選2位、決勝3位とまずまずのスタート。トニー・カナーンは予選で6位につけながら、レースではミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)にぶつけられてマシンにダメージを負い、12位。ガナッシの若手2人、チャーリー・キンボールとマックス・チルトンはそれなりのパフォーマンスを見せていたが、まだ上位をコンスタントに争う実力を持つには至っていない。

 アンドレッティ・オートスポートは、マルコ・アンドレッティが最初のプラクティスで最速ラップをマークしていたが、予選ではマシンをコンディションに合わせられず15位。それでもレースでは粘り強くゴールまで走り切り7位を手にしている。また昨年のインディ500ウィナーで、元F1ドライバーのアレクサンダー・ロッシは、レース中にタイヤがパンクする不運があって11位フィニッシュ。ただし随所に速さを見せており、2シーズン目は期待をしてよさそうだ。

 最後に佐藤琢磨だが、開幕前にロードコースでテストできたのが1日だけ。アンドレッティ・オートスポートのストリート・セッティングに慣熟していない状況で開幕戦に突入した。さらに金曜日のプラクティス2では、走行開始直後にブレーキをロックさせてクラッシュし、苦しい週末となっていた。

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