日本人F1ドライバー候補3名は、チャンスを前に何を考えているのか (7ページ目)

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

「去年はメンタル面が弱かったと思うし、そこをどう強く保ったまま予選・決勝に挑めるか。いかに自然体、平常心でいられるかということが課題だと思います」

 今年の目標は、もちろんGP3でトップに立つことだ。

「絶対優勝して、チャンピオンシップ争いに絡めるようにしていきたい。勝つ(ことを目標にする)というより、自分が速く走れば勝てると思うんで。常にそういう場所にいるっていうことですね」

 マクラーレンのシミュレーターを経験し、F1関係者とのつながりもできるなど、F1への距離は着実に縮まっている。

「たくさんありますね、ハードルしかないですね(苦笑)。ハードルの高さは......結構高いと思います。どんだけ高いんだろうっていう感じ。でも、いろんなつながりができていくなかで、(F1は)『あ、全然遠くないかも』とも思ったんです。

 あとは僕の結果次第で行けるんだなと思いました。僕はひたすら速く走ることを考えるだけ。去年得たことを無駄にしないで、今年しっかりと生かしてさらに速く走るだけです」
 
 日本の若手ドライバーたちが、F1へと近づいてきている。早ければ2018年にも、新たな日本人F1ドライバーが誕生する。

 F1へ"最後の一歩"を踏み出そうとしている彼らの2017年は、日本のファンをワクワクさせてくれるに違いない。

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