可夢偉の次は誰? F1昇格を狙う日本人ドライバーたちの2017年 (2ページ目)
「F1に行くとしたら、2017年は本当に最大にして最後のチャンスだと思っています。日本人らしからぬところを見せて、今までの日本人ドライバーとは違うっていうところを見せつけたいと思います」(松下)
福住はGP3参戦となれば、タイトルを獲ったとしてもF1昇格基準は満たすことができない。しかし、こちらも昨年終盤には2ラウンド続けて表彰台に立ち、上位争いの常連となりつつある。F1が開催されるヨーロッパのサーキットでこうした安定した強さを身につけていくことは、今後のために極めて重要だろう。
ホンダも日本人F1ドライバー復活のため、全面的に協力を惜しまない姿勢を見せている。彼ら3名の活動はホンダの若手育成プログラムである「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」によるもので、F1でもパワーユニットのカスタマー供給を通じてシート獲得チャンスの創出に前向きだ。
日本人F1ドライバー復活前夜ともいえる2017年は、F1への"最後の一歩"を踏み出そうとしている彼らのGP2やユーロF3での活躍からも目が離せない。
(9)最後かもしれないシンガポール&マレーシアを見逃すな!
F1カレンダーに異変が生じ始めている。2017年は全20戦で開催されるが、集客数が伸び悩んでいるマレーシアGPを皮切りに、人気のシンガポールGPや、伝統のイギリスGPまでもがF1の開催終了を訴え始めているのだ。
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