今季MotoGP初テスト。移籍組ライダーが語るNewバイクの感触 (2ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

「一発を狙ったタイムよりも、安定して高いペースで走れたのがよかった。日に日によくなっていったし、レースペースでも硬めコンパウンドのリアタイヤを入れて1分59秒台を連発できた」

 笑顔でそう話す彼に、今の状況でシーズン全体を推し量るのは時期尚早とはいえ、もしも明日がレースだったとしたら優勝争いをできる自信があるか、と訊ねてみた。ビニャーレスはためらいのない笑顔で、「できると思う」と答えた。

「レースペースもぼくが一番よかったし、バイクのフィーリングもいい。優勝争いをする自信はあるよ。ライン取りはまだ完璧ではなくて、乗り方もまだ(ヤマハのスタイルに)合わせて修正していかなきゃいけない。ブレーキングポイントはもっと磨いていく必要があるし、スロットルの開け方もまだ少しアグレッシブなので、さらにスムーズにしなければならない。でも、バイクには順調に順応できているよ」

 2歳年長の世界チャンピオン、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は子ども時代から切磋琢磨し競い合ってきた間柄だ。そのふたりが、今年は世界の頂点でいよいよ雌雄を決することになるのだろう。

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