小林可夢偉が語る今季。WEC王座争いは「あれ? いける?」って感じ (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 しかもF1とWECだと車重が200kgくらい違うのに、あんだけ軽いクルマで900馬力も出ててあのラップタイムって、『(F1は)どんだけ直線番長で、どんだけコーナーが遅いんやろ?』って僕らがビックリするくらい。もし燃料規制がなければ、WECのほうが速いかもしれない」

 可夢偉は目を輝かせながら語る。

 2017年の体制はまだ決まってはいないものの、引き続き参戦することになれば、次に目指すのはもちろん、昨年果たすことができなかったル・マン制覇とWECの世界王者ということになる。

 WECが成功裏に終わった一方で、参戦2年目の2016年はタイトル挑戦を視野に入れていたはずのスーパーフォーミュラは、散々なシーズンとなってしまった。我々の目に見えないところで何が起きていたのだろうか――。

(後編につづく)

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