「F1界最強」アロンソ&バトンはマクラーレン・ホンダを救ったか? (7ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 自らメルセデスAMG移籍の噂を否定し、マクラーレン・ホンダへの忠誠を誓ったアロンソは言う。

「2016年は中団グループのなかで、前年よりも多くのポイント争いができるようになったし、その点は楽しめた。でも2017年は、上位争いに向けて最後のステップを登りたいと思っている。車体レギュレーションが大きく変わるから勢力図もガラリと塗り替えられるだろうし、チャンスはあると思う。未知数の部分も多いけど、マクラーレンはビッグチームだからそれにきちんと対応するだけのリソースもあるし、可能性も秘めている」

 アロンソは、ホンダの進化にも手応えを感じているという。今季が充実していたからこそ、来季の飛躍はより大きなものになるはずだと、アロンソは確信している。

「パワーユニット面でも2016年は多くを学ぶことができた。前年ははっきり言って、パワーも信頼性も何もかもが不足していて、レースを走り切るだけでも精一杯の状態で、学ぶどころではなかったんだ。でも2016年は、レースを戦うなかで多くを学ぶことができたし、2017年はそれを大きく生かすことができる。だから自信を持っているんだ」

 来季、マクラーレン・ホンダが素晴らしいマシンを作り上げ、大ベテランのアロンソと期待の新人ストフェル・バンドーンのふたりが遺憾なく実力を発揮してくれることを願いたい。


(つづく)

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