強豪チーム加入でホンダが逆襲!インディカー2017年の新勢力図 (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 2017年のインディカーでは、エアロの開発が2016年と同じものに凍結される。しかし2018年には全チームが同じものを使う新エアロキットが導入される。したがって、2017年もシボレーの優位は変わりそうもない。しかし、それでもガナッシはホンダへスイッチする。

「高速オーバルで速いホンダのエアロを使えば、一番勝ちたいレース=インディ500での打倒ペンスキーが可能」と考えたのも事実だろうし、「自分たちの実力をもってすれば、他のコースでの戦闘力もアップさせられるはず」と踏んだとも思われる。

 もちろん、ペンスキーは2017年も強い。ドライバーも2016年のランキング4位のニューガーデンまで獲得(シートを失ったファン・パブロ・モントーヤはインディ500のみに出場)して強化してきた。しかし、シボレー陣営にしてみると、頼れるチームはペンスキーだけ。ニューガーデンを引き抜かれたエド・カーペンター・レーシングは、彼を担当していたエンジニアも他チームにヘッドハントされて戦力ダウン必至だし、KVSHレーシングに至っては存続すら危ぶまれている。

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