今季のF1ホンダを再検証。開発目標が低すぎてライバルに追いつけず (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 10位でアブダビGPのチェッカードフラッグを受けたアロンソの晴れ晴れした表情には、やれるだけのことはやり切ったという達成感が浮かんでいた。しかし、コンストラクターズ・ランキングでもフォースインディアとウイリアムズには遠く及ばず6位。昨年の9位よりは浮上したとはいえ、こんな場所で満足しているわけにはいかない。それはチーム全員の一致した思いだ。

「ドライバーズ・ランキング(10位)ではメルセデスAMGユーザー(フェリペ・マッサ/ウイリアムズ)よりも上に行けたし、コンストラクターズ・ランキング(6位)もトロロッソから順位を守ることができた。(最終戦で)やりたかったことはすべてやれたよ。でも、僕らはチャンピオン争いがしたいんだ。そこまではまだまだ遠い。未来をコンペティティブなものにするために、冬の間にしっかりと努力をしなければならないんだ」(アロンソ)

 こうしてマクラーレン・ホンダ2年目のシーズンは終わった。来季こそは必ず、本来いるべき場所へと飛躍しなければならない。2年間の苦しみのなかで、その準備が整っていると信じたい。

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