2016.09.27

ロッシもついに白旗か?
マルケス今季4勝目を挙げて日本GPへ

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

マルケスはドイツGP以来5レースぶりに表彰台の中央へ「序盤からレースをリードするつもりだったけど、7コーナーで転倒しかけてしまい、それをなんとかうまくセーブしてからは落ち着きを取り戻した。冷静に、少しずつ順位を上げていき、バレンティーノの背後に追いついてからはまず1周じっくり様子を見て、それからアタックをしかけてオーバーテイクした。その後は、懸命に走って十分なギャップを開くことができた」

 このコメントだけを取り出すと、圧勝ムードで推移した地味な展開にも見えるが、自らが招いたミスで一度は下がってしまい、そこからいくつものオーバーテイクの見せ場ができたことで、結果的に意図せざる盛り上がりを演出するという、いかにもマルケスらしい劇的なレース内容になった。

 マルケスの背後ではロレンソとロッシが熾烈な2位争いを続けていたが、これもロッシのミスで決着がついて、ロレンソ2位、ロッシ3位の順でゴールした。

 この結果により、チャンピオン争いはマルケスとランキング2番手ロッシの差が52ポイント、ロッシと3番手ロレンソの差は14ポイントとなった。

 残り4戦で52点差――ということは、計算上ではマルケスは次の第15戦・日本GPでチャンピオンを獲得する可能性が生じる(条件:マルケスとロッシに24点差が生じること)わけだが、マルケスは、それは事実上あり得ない、と考えているようだ。