インディカーの年間王者はパジェノー。佐藤琢磨の来季はどうなる? (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 シリーズ最強のチーム・ペンスキーはこれで14回目のタイトル獲得だ。チーム設立50周年という記念すべきシーズンに、パジェノーがチャンピオンシップを獲得。ランキングのトップ3をパジェノー、パワー、そしてエリオ・カストロネベスの順で独占した。1チームがトップ3を独占したのは1994年以来。その年も偉業を達成したのはペンスキー勢だった。
 
 そして、インディカー参戦7シーズン目の佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)は、予選15位から14位でゴール。シリーズランキングは17位という結果で終わった。11周目という早いタイミングで最初のピットストップを行なった琢磨は、上位陣より1回多くのピットストップでゴールを目指したが、その作戦が今回は当たらなかった。

「作戦で上位に進出する狙いでしたが、今日は展開が味方してくれなかった。今年は厳しいシーズンになっていた。シーズン序盤はホンダ勢をリードしていたが、いくつもの不運に見舞われた。ただ、今日のレースも全ラップを思い切り攻めて走り、ゴールまで戦い抜くことができた。ピットの作業も本当に速く、クルーたちの働きぶりには誇りを感じます。今年は表彰台に上ることができなかった点が悔しいですが、チームはリザルト以上の大きな進歩を遂げました」

 琢磨は、来シーズンも引き続きAJ・フォイトのチームで戦い、再び表彰台の中央に立つと、その決意を語った。

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