インディカーの年間王者はパジェノー。佐藤琢磨の来季はどうなる? (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

「インディカーのチャンピオンになる。それを目標に生きてきた。ご覧の通り、今日の僕らのマシンはすばらしい仕上がりになっていた。圧倒的パフォーマンスを発揮し、優勝することができたのはもちろんチームのおかげだ。ものすごいプレッシャーのかかる状況で最高の仕事をやり遂げたることができたのだから、最高に嬉しい」

 一方のパワーは次のように語っている。

「トラブルに見舞われるとは本当に残念だ。しかし、今年のパジェノーは強かった。彼がタイトルを獲得するべきシーズンだった。10年も彼とは戦い続けてきたが、最初から彼は能力が高かった。今日、彼を倒してタイトルを獲得する可能性は確かにあったが、それは非常に難しいことだった。

 ランキング2位になったが、自分にとって今年はすばらしいシーズンだった。開幕戦の決勝を体調不良で走れなくなったために大きなポイント差をつけられながら、こうしてチャンピオン争いに加われた。4勝もできたし、500マイルのレースでも優勝した。まだインディ500では勝てていないが、これまでに勝ったことのないコースふたつで優勝することもできたのだから、満足している」

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