2016.09.14

不具合に苦しむ小林可夢偉の嘆き。
「新車を買ってくださいよ……」

  • 米家峰起●取材・文・写真 text & photo by Yoneya Mineoki

マシンに乗り込み何度も話し合いを重ねる小林可夢偉「あぁ~あ、どっかにパァ~っと遊びに行きたいなぁ! 美味しい食べ物を探して(岡山から)姫路まで行ったことあったけど、今回は神戸くらいまで行ったろか?(笑)」

 イギリスGPのときにシルバーストンからロンドンまで(約120km)夕食を食べに行くくらい豪快な可夢偉だから、何があっても不思議ではないが、そう言いたくなるくらい問題だらけの週末だった。

 これまで2台が別々の方向性で進めてきたセットアップを、可夢偉がツインリンクもてぎで「これかも」と見つけた方向性で揃えたところ、土曜のレース1でカーティケヤンのマシンは見違えるようによくなって3位表彰台を獲得した。

 しかし、同じセットアップのはずなのに、可夢偉のマシンは同じ挙動を示さない。今回初めてセットアップを揃えたからこそ、これまで可夢偉が感じていた違和感がただの違和感ではなく、たしかに何らかの不具合があることがハッキリとした。

「基本的には、2台とも同じセットアップなんです。そのはずやのに、向こうがアンダーステアやって言うてるのに、僕は『どオーバー』やったりね。それでフロントウイングを下げていったら、僕のほうが5度も角度が低かったり、そんなおかしなことがあるんです。そんなことってある? マシンのいろんなところにガタがきてるのかもしれないですね……新車を買ってくださいよ。いっそのこと、輸送中にトラックの後ろのドアが開いて、バーン!って落ちてくれへんかなぁ(苦笑)」