ホンダvsホンダの超高速バトル。インディカー今季2勝目はワンツー (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、元インディカー・チャンピオンで、インディ500での優勝経験も持つボビー・レイホールが率いるチーム。グレアムはボビーの息子である。

 1994年にホンダがインディカーへの挑戦を始めた際、その腕と実績を買われてドライバーに起用されたのがボビーだった。攻撃的な走りと大胆さが目立つグレアムは、ニューマン-ハースやガナッシといった有力チームで経験を積んだ後、2013年から父のチームに加わった。勝負強さも備えており、昨シーズンは初めてチャンピオン争いもして大きな自信をつけた。

「僕らはホンダ・チームであることに大きな誇りを持っている」というグレアムは、テキサスでの優勝後にこう話す。

「僕らは1台体制だが、ホンダのベスト・チームになるべく全力を投入している。そして昨シーズン、僕らはホンダ・ユーザーのトップになった。今年も自分たちは引き続きホンダのトップ・チームであるとの自負を持っている。

 テストでストレート・スピードがライバルに劣っていれば、エンジニアたちはそれを克服するために必死で競争力の高いセッティングを見つけ出してくれる。クルーたちも勝利に向かって一丸となって頑張っている。今シーズンはもう終盤戦だが、勝てないまま終わるのだけは嫌だった。絶対に勝ちたかった。そのモチベーションはハードワークをこなしてくれるチームの存在にこそある」

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