2016.08.31

「ウイリアムズに勝った」。
新ユニット投入でアロンソも自信復活

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

マクラーレン・ホンダはウイリアムズ勢より前でフィニッシュ「問題はアップデートとは関係ないところで偶発的に起きたものですが、状況からいって新しいスペック3を投入したら3周でいきなり問題が出たわけですから、現場のムードとしては、『スペック2に戻したほうがいいんじゃないか』という意見が出るのは当然だと思います。ですが我々としては、スペック3(のアップデート箇所)に起因する問題ではないと考えたので、スペック3の新品に交換することにしました。エンジニアリング的に考えれば、アップデートとは関係ないと判断しましたから」

 長谷川総責任者はそう語るものの、時間的に厳しいなかで信頼性の確認を急いで投入したがために、「トラブルとアップデートは直接関係ないとはいえ、スペック3の熟成不足だと言うべきです」とも認めている。

 アロンソは1回目のパワーユニット交換で最後尾グリッド降格ペナルティが決まったため、「もし金曜に換えていなければ、なんとか交換せずに行けないかとがんばったんですが、ひとつ換えたら、ふたつ換えても、3つ換えても一緒ですから(苦笑)」と、降格ペナルティを逆手にとって土曜のトラブルでも新品に交換し、今後に向けた”ストック”を増やすことにした。

 それでもトラブルフリーで走り続け、9番グリッドを得たバトンには大きな期待がかかっていた。だが、決勝では1周目に後方から激しく追突されてディフューザーを壊し、リアのダウンフォースを大幅に失ってしまったため、リタイアを余儀なくされた。一方、アロンソは最後尾グリッドからセーフティカーや赤旗にも助けられて一時4位まで浮上し、7位フィニッシュを果たした。