F1後半戦。「紳士をやめた」ロズベルグが
ハミルトンに反撃開始

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 さらに車体側も、来季型の基礎研究としてMP4-31の改良作業を継続するといい、さらなるパフォーマンス向上が見込まれる。前半戦にようやく中団勢の上位を安定して確保できるところまで進歩してきたマクラーレン・ホンダは、後半戦も混戦が予想される中団グループのなかで、どこまでいけるのだろうか。

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者は語る。

「シーズン前半戦に感じたのは、F1というのはこれだけがんばっても簡単には結果に結びつかないくらい、とても厳しい世界だなということです。1年や2年で勝てるような甘い世界じゃないと思っています。この進化をもう少し継続して、次のステップで少なくとも中団のトップ、つまり4番目のチームにはなりたいな、というのが目標です」

 タイトル争いに加え、さらに混戦となるだろう中団グループ争い。そのなかでマクラーレン・ホンダがどれだけの進歩と活躍を見せてくれるか――。今週末、スパ・フランコルシャンで再開されるシーズン後半戦の興味は尽きない。

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