3強に次ぐ7位に手応え。
ホンダF1「逆襲の土台」は固まってきた

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

予選から好調のフェルナンド・アロンソは7位でフィニッシュ予選から好調のフェルナンド・アロンソは7位でフィニッシュ「エンジンがよくなってパワーが出れば、その分ダウンフォースがつけられるようになる。そうすれば、タイヤの保ちもよくなるという"プラスのスパイラル"に入っていけるはずなんです。それに、今回も(決勝では)けっこう燃費セーブをしていましたけど、出力が上がれば燃費の問題もよくなります。ですから、今の見た目ほどのギャップがあるわけではないと思っています。ひとつがよい方向に転べば、そのギャップはどんどん縮まっていくのではないかと思っています」

 パワーユニットの改良を契機としたそのプラスの連鎖は、車体のコンセプトそのものがきちんと理解でき、次のステップへと進む準備ができていなければ果たされないだろう。レース運営をはじめとしたチームの不手際が続くようでもダメだ。しかし、マクラーレン・ホンダは数々の失敗をもとに成長しつつある。

 今年中に3強チームを食えるかどうかと言われれば、現実的に考えてそれは容易なことではないと長谷川総責任者も認める。しかし、シーズン後半戦の逆襲に向けて、その土台は固まりつつある。

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