トヨタ悲願のル・マン24時間優勝を果たすのは小林可夢偉か、中嶋一貴か

  • 川喜田研●取材・文 text by Kawakita Ken

 6月15、16の2日間にわたって行なわれた公式予選では、ポールポジションをポルシェの2号車(ロマン・デュマ、ニール・ジャニ、マルク・リーブ組)、2番手を同じくポルシェの1号車(ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレー、マーク・ウェバー組)に奪われたものの、トヨタ勢は予選3位にトヨタ・TS050HYBRIDの6号車(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ステファン・サラザン組)、4番手に5号車(セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴組)とまずまずの結果だ。

5号車のドライバーには中嶋一貴 /提供:トヨタ自動車5号車のドライバーには中嶋一貴 /提供:トヨタ自動車 ラップタイム的にもポールタイムの3分19秒733に対してトヨタ4号車が3分20秒737、5号車は21秒903をマーク。この予選結果に「予選は重視せず、決勝レースに焦点を絞ってここまでのプログラムを進めてきましたが、それでもポルシェとの差は思ったより小さいなという印象です。去年はライバルとの戦闘力に明らかな差がある中で「それでも、仮にライバルたちに『何か起きれば』自分たちにチャンスがないわけじゃと思いながら戦っていましたが、今年は真正面から戦えると思います」と中嶋一貴。

 一方、予選を終えて「自分としてやるべきことはすべてやった。あとは運が味方してくれるだけ」と語るのは6号車に乗る小林可夢偉だ。

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