佐藤琢磨も優勝候補に。第100回インディ500のプラクティス開始 (2ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 気温が摂氏10度以下という異常気象下での第5戦。勝ったのはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)だった。これでロングビーチからの3連勝。2位にはチームメイトのエリオ・カストロネベスが入り、3位はホンダ勢最上位のジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だった。

 表彰台に上った3人は、それぞれが感慨にひたっていた。パジェノーは初タイトルへ大きく近づき(昨年のチャンピオンは年間3勝だった)、ベテランのカストロネベスは史上最多に並ぶインディ500での4勝目に向けていい流れを引き寄せた。そして昨年のインディ500で瀕死の重傷を負ったヒンチクリフは、久々のトップ3フィニッシュで自信をあらためて手に入れた。

佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、インディGPではマシン・セッティングがまったく思うようにいかなかった。予選は22位。車両規定違反が2台あったので20番手スタートに繰り上がったが、レースで得られたのは18位という厳しい結果で、ポイント・ランキングは11番手に落ちてしまった。

 インディGPの決勝は土曜日で、明けた日曜はお休み。しかし、月曜からは早くもインディ500のプラクティスが始まった(いずれも現地時間)。

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