序盤戦で見えたシボレー勢優位。ホンダは琢磨&レイホールが猛追中

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 開幕前の予想では、昨年と同様にパワーとモントーヤがタイトル争いの中心になると見られていたが、パワーは開幕戦の予選でポールを獲ったのに体調不良で決勝を走れず。ポイント争いで大きく出遅れた。鬼のいぬ間に......レースでモントーヤが優勝した。

 その開幕戦で2位となったパジェノーは、フェニックスの1マイルオーバルでも2位となり、勝利なしでポイントリーダーに躍り出る。そして第3戦ロングビーチで勝ち、今回の第4戦バーミンガムで連勝を記録した。シーズン開幕からの4レースで2勝、2位2回という驚異的成績を挙げた彼は、ポイント2番手につけるフェニックス優勝者のスコット・ディクソン(ニュージーランド、チップ・ガナッシ・レーシング)に48点の大差をつけている。

 モントーヤはパジェノーと52点差のランキング3位。カストロネベスは同70点差の4位。パワーが1戦を休んでも7位に入ってくるあたりはさすがだが、パジェノーとの間には94点もの開きがある。パジェノーは初タイトルに向けて邁進中というわけだ。

 チーム・ペンスキーにとっての最大のライバルは、チップ・ガナッシ・レーシング。昨シーズン、最終戦の大逆転でモントーヤを破り、4回目のタイトルを獲得したディクソンは、ペンスキーの取りこぼしたフェニックスでキッチリと勝ち、ベテランのチームメイト、トニー・カナーンもしぶとい戦いぶりを続けてランキング5位にいる。

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