インディ第2戦はシボレー勢が上位独占。ホンダは巻き返せるのか (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 ホンダ勢のトップはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)による5位だった。19番グリッドからの大躍進は、レイホール二世(父はインディ500優勝1回、インディカー・タイトル獲得3回のボビー・レイホール=現チーム・オーナー)がレーサーとしての完成度を高めていることの証である。

 結局、佐藤琢磨はマシンが修復できず予選に出走できなかった。ファイナルプラクティスも走れなかったことからレース直前に5分間の走行許可をもらってマシンをチェック。20番グリッドから出場したレースでは、マシンも完璧でないことからアグレッシブに走ることはせず、15位でフィニッシュした。ショートオーバルのレースが大好きで、その巧さに定評のある彼にとっては、非常に悔しい週末となってしまった。

 全長1マイルのフェニックス。インディカーはここを平均時速300kmで飛ぶように走る。ストレートとコーナーでのスピード差は5km/hほどしかない。インディカーだからこそ可能な常軌を逸した走りは、現場で見れば鳥肌が立つ。

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