佐藤琢磨の優勝はあるか? 今季インディカー・シリーズの勢力図 (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 一方のホンダ勢では、シリーズ・チャンピオンに4度輝いた実績を誇るアンドレッティ・オートスポートがナンバーワンチーム。インディ500でも3勝を挙げている彼らは、今シーズンに向けて戦闘力を上げている。

 元F1チャンピオン、マリオ・アンドレッティの息子で、自らもF1を走ったキャリアの持ち主であるマイケル・アンドレッティがチームオーナー。3世代目となるマルコ・アンドレッティがドライバーラインアップの一角を占めている。

 そのマルコはテストで5番手タイムをマーク。チームメイトのライアン・ハンター-レイも8番手につけており、開幕からアグレッシブな戦いぶりを見せてくれそうだ。彼らも4台体制。4台目には昨年までF1で走っていたアレクサンダー・ロッシが起用され、インディカー・デビューを果たす。

 ホンダ勢には佐藤琢磨もいる。F1からスイッチしてきた彼は、今年がインディカーシリーズ7シーズン目。インディ500で最多の4勝を挙げ、ル・マン24時間での優勝経験も持つ伝説のドライバー、A・Jフォイトのチームで走るのは4年目になる。2013年のトヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチで日本人初のインディカー・レース優勝を飾った琢磨は、今回のテストでは13番手のタイムを記録していた。

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