2016.03.11

佐藤琢磨の優勝はあるか? 今季インディカー・シリーズの勢力図

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 1周1マイル=約1.6キロの、観客席からコース全体が一望できる"ショート・オーバル"。インディカーはここを20秒以下で1周する。4月に行なわれるレースは、ここを250周して争われる。

 インディカーに搭載されるのは2.2リッター・ツインターボ、700馬力オーバーのハイパワー・エンジンで、作っているのはシボレーとホンダ。今シーズンは両陣営が11台ずつにエンジンと、独自開発したエアロキット(空力パッケージ)の供給を行なう。

 今回のテストで最速だったのは、インディ500で3勝しているベテランのエリオ・カストロネベス。彼を走らせるのは創立50年のチーム・ペンスキーで、インディ500で史上最多の通算16勝を記録している強豪だ。ペンスキーは国際色豊かなドライバー・ラインナップによる4台体制。カストロネベスはブラジル出身で、ほかにウィリアムズとマクラーレンでF1を走ったコロンビア出身のファン・パブロ・モントーヤ、オーストラリアのウィル・パワー、フランスのシモン・パジェノーを走らせる。マシンはシボレーだ。

 彼らに対抗するのは、この20年間でインディカー・タイトルを11回獲得している、現在の最強チームと呼んでいいチップ・ガナッシ・レーシングだ。彼らのエースは、昨年、自身4度目のチャンピオンとなったニュージーランド出身のスコット・ディクソン。ペンスキーと同じく4台体制で、テストではディクソンが9番手、ベテランのトニー・カナーンが6番手のタイムを記録した。こちらもシボレー・ユーザーである。