【MotoGP】今季初テスト。ヤマハ、
ホンダ勢より注目されたライダーは?

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira  竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 テスト最終日の3日目は、1分59秒台のタイムに入れたのはロレンソ(1分59秒580)のみで、2番手につけたバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)はロレンソから0.976秒差、3番手のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はさらにそこから0.327秒離れた2分00秒883、という各自己ベストタイムだった。

「最速タイムで締めくくることができたから、ハッピーだよ」と、ロレンソは満足げな表情で3日間のテストを振り返った。「(2番手に)1秒差を開くことができたのは意義が大きい。ブリヂストンのころと同じように自信を持って走れるんだ」とも語り、新時代のタイヤに誰よりもいち早く適応していることをアピールした。ただ、本来が慎重な性格の持ち主だけに、ライバル勢の今後の追い上げにも注意深い目配りをきかせている。

「まだ開幕までには、フィリップアイランド(オーストラリア)とカタールの合同テストがある。ドゥカティは速いし、ホンダ勢もきっと追い上げてくるだろう。この世界では1日で状況がガラリと変わって、一気に不利になることもある。今回のリザルトでは2台のヤマハワークスが1-2だけど、油断しているとあっという間に寝首を掻かれてしまうだろうね」

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