【F1】待望のホンダ優勝と日本人ドライバー登場はいつか? (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 また、2010年新規参戦組のなかで唯一の生き残りであるマノーは、昨年は1年落ちのマシンとPUで最下位を定位置としていたが、今年はメルセデスAMG製PUとウイリアムズのギアボックスを手に入れ、さらにアメリカから資本が入ったことで財政的にも安定してくる。メルセデスAMGのジュニアチーム的な立場になる可能性もあり、侮れない存在になってくるかもしれない。

(8)新人不作のシーズン。フェルスタッペンの最年少記録更新に期待?

 今年はロマン・グロージャン(ロータス→ハース)以外にチームを移籍したドライバーがおらず、これほどまでに動きの少ない年も珍しい。その影響もあって、今季は新人不作のシーズンになりそうだ。

 グロージャンに代わってシートを得たのは新人ジョリオン・パーマーで、2014年のGP2王者。元F1ドライバーのジョナサン・パーマーを父に持つ2世ドライバーで、すでに金曜フリー走行への参加やテスト走行も経験している。しかし、チーム関係者からの評価は決して高くはないのが実状だ。

 現時点での空席はマノーの2席のみとなっていて、1席は昨年GP2でランキング4位に食い込んだインドネシア人のリオ・ハリアントが有力とされている。もう1席に座るには持ち込み資金額次第と言えるが、メルセデスAMGの秘蔵っ子で昨年DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)王者のパスカル・バーラインがデビューすることになれば、メルセデスAMGやフォースインディアでF1テストを経験しているうえに、チーム関係者も「フィードバックが素晴らしい」とベタ褒めするドライバーだけに注目が集まる。

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