苦渋を味わったアロンソとバトン。ホンダドライバーの本音は? (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 結果にこそつながらなかったものの、終盤戦のマシンパッケージの進歩は、ふたりのドライバーにそう遠くない将来の飛躍を確信させるに足るものだった。

 アロンソは、チーム全員の声を代弁するかのように言う。

「マクラーレン・ホンダというパートナーシップが秘めているポテンシャルは、チームの誰もが確信している。それが形になるのは、時間の問題でしかないこともわかっている。だから、悲観的になどなっていないし、あとはその時間をどれだけ短くできるか、それは僕たちの手に掛かっているんだ」

 わずか3ヶ月しかない短い冬の間に、マクラーレン・ホンダはどれだけライバルたちとの差を縮めることができるのか――。この苦悩の1年間に学び、蓄積してきたことが、まさに2016年への糧(かて)となろうとしているのだ。

(次章に続く)

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