2015.12.02

【F1】ホンダ、火を噴く激走。最終戦12位・17位でも笑顔の理由

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

「今季ベストのレース」と語ったジェンソン・バトン 決勝では、スタート直後の1コーナーでイン側・アウト側と立て続けに接触したアロンソがウイングを壊してピットインを余儀なくされ、ポイント争いの可能性は断たれてしまった(結果は17位)。しかし、バトンはトロロッソ勢やザウバー勢と戦いながらポジションをキープし、最後はストレートの速いウイリアムズのバルテリ・ボッタスを抑え切って12位でレースを終えた。

「今日は今季のベストレースだったね。あれだけ速いウイリアムズをストレートで抑え切れたのはビックリだったし、他車とのバトルではオーバーテイクもできた。クルマは今季でベストな状態だったし、久しぶりに楽しんでドライビングできたんだ。僕のこの表情を見てもらえればわかると思うけどね。冬の間にもっと改良しなければならないけど、楽しみだよ。来年はもっと上位で戦えると期待している」

 パワー不足だけに限らず、マシンの挙動でも厳しい戦いを強いられ続けたシーズンだったが、最後になってようやくドライバーたちの表情にも笑顔が戻ってきた。

 ちょうど1年前のここアブダビで、新生マクラーレン・ホンダとして初めての公式テストに参加したときには、トラブルが相次いで2日間でたった5周しか走ることができなかった。

「今シーズン中は現状のパッケージを変更できない以上、結果を望むことは現実的ではないが、内容として、この1年の成長を証明できる仕事をしたい」