ホンダF1、ダブル入賞で手応え。「次のステップに移りたい」 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

「こちらはまだ生まれたばかりの空力パッケージですから、車体に差があるのはしょうがないと思っています。(オーストリアGPから)空力をあれだけアップデートしてしまったら、空力も車高もメカニカルもやることがたくさんあるのに、このパッケージで走っている時間はまだほとんどないですからね。伸びしろはまだまだあります」

 15番、16番グリッドから臨んだハンガリーGP決勝では、荒れた展開のなかで事故に巻き込まれることなく、スローパンクチャーによる早めのピットストップや、捨てバイザーがブレーキダクトに入ったことによるブレーキ過熱はあったが、これはセーフティカー導入タイミングのピット作業で対処できたという幸運もあった。

 また、完全にセットアップが迷走してしまった前戦イギリスGPに較べれば、マシンの速さは着実に進歩していた。

「今日は運が味方してくれたところもありましたけど、今週末は3日間でセットアップもうまく仕上がったし、イギリスGPから格段に進歩しています。トップとはまだ差がありますけど、フリー走行での感触からすれば、ある程度のペースで走れるということはわかっていましたし、実際、トロロッソやロータスとはバトルをやり合って抜きました。最後にハミルトン(メルセデスAMG)が6秒差で追いかけて来ているとフェルナンドに無線で伝えたときも、彼は『ノープロブレム!』と言い切って我々を安心させてくれました」

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