2015.07.14

【MotoGP】混戦の2015前半戦総括。
ロッシは王座を奪還できるか?

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

「今回のレースはバレンティーノとのライディングの違いで、彼のほうがうまくコースに対応できていた。8月以降は第10戦のインディアナポリス、第11戦のブルノ、第12戦シルバーストーンと、いずれも自分の得意コースが続くので調子よく走れるだろうし、ポイント差もリカバーできると思う」

ドイツGP3位のロッシ(写真左)はロレンソ(写真中央)とのポイント差を広げた。 2015年のチャンピオン争いは、初夏の頃には、このロッシとロレンソの両名に絞り込まれたようにも見えた。しかし、ここ数戦で転倒ノーポイントが続いていたマルケスが、第8戦で最後までロッシと優勝を争って復調をアピール。今回の第9戦では本来の圧倒的な速さで勝利を遂げた。チャンピオン争いを巡る状況は、マルケスの復活によりシーズン後半に向けてさらに複雑化しそうな状況だ。

 独走優勝のマルケスは、ライバルたちとオーバーテイクの応酬にならなかったレース展開について、「バトルできたほうがよかったけどね。そのほうが、ファンも僕もレースを楽しめただろうから」と微笑む余裕も見せた。

「でも、今日は自分のレベルを確認することが一番大切だったので、バトルは今後の機会にあずけておきたい。まずは勝つこと、25ポイント獲得することが今日の最重要事項だった。エキサイティングなレースじゃなかったかもしれないけど、今回のレースで最も大事なのは、コンスタントに走り続けることだった。前回のレースでも安定して走れるようになっていたけど、今日はさらにしっかりと確認できた」

 その一方で、数戦前まで抱えていた課題を完全に払拭したわけではない、とも正直に語る。