【F1】メルセデスAMGを猛追。フェラーリはどこが進化した? (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 もちろん、メルセデスAMGも車体面とパワーユニット面の開発に勤(いそ)しんでいる。マレーシアGPでの敗北を受け、次の中国GPでは慌ててアップデートのパーツを投入し、フロントウイングやリアウイングを改良してきた。ヨーロッパラウンドの開幕となるスペインGP(5月10日決勝)に向けて、さらに改良が進められるはずだ。そこでの結果が、その後のシーズンの行方を占うことになる。

 ひたひたと忍び寄るフェラーリの足音を感じ取っているメルセデスAMGの責任者、トト・ウォルフはこう語る。

「スペインには多くのアップデートを持ち込む。着実にマシン開発を続けなければならない。我々には立ち止まっている余裕なんてないんだ」

 もちろん、フェラーリも進歩の足を止めはしない。そしてレッドブルも、ウイリアムズも、それ以外のチームも虎視眈々と飛躍のチャンスを狙っている。間違いないのは、2015年のF1が確実に昨年より激しい混戦模様を呈しているということだ。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る