【F1】総責任者が語る「マクラーレン・ホンダに不足しているもの」 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 また、アロンソは開幕戦と比べて1.6秒もトップとの差を縮めたことに言及し、「この調子で進歩していけば、数戦後にはポールポジションが獲れるね!」とジョークを飛ばす余裕さえ見せた。

新井は、次の中国GPでのリベンジに燃えている。

「何が足りていないのかは、自分たちがいちばんよく分かっています。だからパニックになることはないし、ガッカリするわけでもない。やるべきことは分かっている。ただ、1レースでリカバーできる状況ではないのも事実です。しかし、2週間あればやれることはたくさんありますから、次の中国GPまでにいろいろと投入していこうと思っています」

 ほかのチームとバトルを演じるまでになったのだから、たしかに進歩といえる。しかし、誰もこの程度で満足などしていない。彼らのアグレッシブな戦いは、まだ始まったばかりだ。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る