【F1】メルセデスの僚友対決。王座に就くのはどちらか? (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 イギリスGPの逆転劇で強さを手に入れたハミルトンと、オースティンの屈辱から這い上がったロズベルグ。メルセデスAMGのふたりは、チームメイト同士のタイトル争いを経ながらそれぞれが成長してきた。そして2週間後、アブダビGPで最終決戦を迎える。

 ポイントはハミルトン334点、ロズベルグ317点。最終戦アブダビGPはダブルポイント制が採られ、1位から10位までのドライバーに通常の2倍のポイントが与えられる(優勝50点、2位36点、3位30点……10位2点)。

 つまり、ハミルトンは2位以内に入ればタイトルが決定し、ロズベルグが優勝しても自力王座はない。そんな中で、ふたりはどう戦うのか。

「何位になればタイトルが決まるとか、僕はあまりそういうことは考えていない。5位とかそんな順位で完走してタイトルを獲るようなことはしたくないし、勝ってタイトルを決めたいと思っている。これまでの数戦と同じようなアプローチで、優勝することだけを考えて臨むよ」(ハミルトン)

「僕は常に優勝を目指してフルアタックするだけだ。オースティンでもそうだったし、ブラジルでもそうだった。アブダビに行っても何も変わらないよ。いつもと同じようにレースをする」(ロズベルグ)

 舞台は整った。メルセデスAMG圧勝のシーズンは、アブダビでどのようなフィナーレを迎えるのだろうか。

■最終戦のアブダビGPで、ロズベルグがタイトルを獲得するための条件
※ニコ・ロズベルグ=NR ルイス・ハミルトン=LH
・NR優勝、LH3位以下
・NR2位、LH6位以下
・NR3位、LH7位以下
・NR4位、LH9位以下
・NR5位、LH10位以下
・LH2位以上ならタイトルはLHが獲得

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