【F1】シート喪失。可夢偉は日本GPで走ることができるか? (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 そんな中で、可夢偉が今後ケータハムからレース出場を果たすためには、それなりの額のスポンサー支援が必要となるかしれない。しかし、今回ベルギーGPで、マルシアのマックス・チルトンがシートを失いかけたように、出場のチャンスがあるのは何もケータハムだけではない。そして、将来性の乏しいケータハムにしがみつくことなく、来年以降のシート確保を最優先に考える必要もある。そのことは可夢偉自身もよく分かっているはずだ。

 10月5日に決勝が行なわれる日本GPでは、日本のファンが可夢偉の走る姿を心待ちにしている。そのことは可夢偉自身もよく分かっており、他のどのグランプリをおいても鈴鹿でレースシートを手にするために努力をすると明言した。

「鈴鹿での日本GPは、僕にとって特別なGPですので、走りたい気持ちはどのGPよりも強く、その準備をしています。もちろん、自分の気持ちだけで決まることではありませんが、日本のファンの皆さんの前で、レースが出来るよう最大限の努力をしています」

 再びグランプリの場で輝く可夢偉の姿を目にすることができると信じて、今はその復帰の日を楽しみに待つしかない。

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