セナ没後20年。新たな「モナコマイスター」は誕生するのか? (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

無料会員限定記事

■モナコGP優勝ドライバー(1987年以降)
1987 アイルトン・セナ(ロータス)
1988 アラン・プロスト(マクラーレン)
1989 アイルトン・セナ(マクラーレン)
1990 アイルトン・セナ(マクラーレン)
1991 アイルトン・セナ(マクラーレン)
1992 アイルトン・セナ(マクラーレン)
1993 アイルトン・セナ(マクラーレン)
1994 ミハエル・シューマッハ(ベネトン)
1995 ミハエル・シューマッハ(ベネトン )
1996 オリビエ・パニス(リジェ)
1997 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
1998 ミカ・ハッキネン(マクラーレン)
1999 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
2000 デビッド・クルサード(マクラーレン)
2001 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
2002 デビッド・クルサード マクラーレン
2003 ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズ)
2004 ヤルノ・トゥルーリ(ルノー)
2005 キミ・ライコネン(マクラーレン)
2006 フェルナンド・アロンソ(ルノー)
2007 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
2008 ルイス・ハミルトン(マクラーレン)
2009 ジェンソン・バトン(ブラウンGP)
2010 マーク・ウェバー (レッドブル)
2011 セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2012 マーク・ウェバー(レッドブル)
2013 ニコ・ロズベルグ(メルセデス)

「モナコのドライビングは他のサーキットとは少し違う。ミスの許される余地がほとんどないからね。限界ギリギリで走っているのにミスが許されない。これは本当にここでしか味わえない特別な感覚なんだ」

 2014年モナコGPの優勝候補最右翼であるルイス・ハミルトンはそう語る。

 最速のマシンを手にしていようとも、決勝レースの78周のうちたった一度のミスですべてを失ってしまう可能性がある。勝利にもっとも近い場所にいるからこそ、彼はよりリアルにその恐さを感じているのだろう。

 そして、そんなサーキットだからこそ、ドライバーの腕が試される。フェルナンド・アロンソは言う。

「ドライバーが大きな"違い"を生み出すことのできる、数少ないサーキットのひとつであることは事実だ。他のサーキットでは、マシン改良によって0.2~0.3秒を稼ぐことが重要になる。しかし、モナコでは、クルマに自信を持って限界まで攻めることができれば、縮められるタイムは0.5秒にも0.7秒にもなるんだ」

 だからこそセナは、どんなマシンに乗っていようといつの時代にもこのモナコで速かった。

全文記事を読むには

こちらの記事は、無料会員限定記事です。記事全文を読むには、無料会員登録よりメンズマガジン会員にご登録ください。登録は無料です。

無料会員についての詳細はこちら

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る