【F1】小林可夢偉、やっと完走も「ホッとしている場合じゃない」
このクルマの良いところと悪いところ、そして自分たちの置かれたポジション。それが少しだけ見えてきた。
「僕らの目標はポイントを獲ることですけど、現時点でそんな争いはできないし、前とのギャップはまだまだ大きい。このクルマの伸びしろがどこにあるのかをちゃんと探して、そこを伸ばしていくことが大事です。他のチームだって進歩はしてくるから、一番のポイントは開発(の方向性)を失敗しないこと。それができれば、最終的にはポイントを獲れるところまでは行けるんじゃないかな」
しかし、可夢偉が見ているのはもっと先のことだ。“完走”という結果を出したことで緩みかけた気持ちを、可夢偉はグッと引き締めた。
「ホッとしている場合ではないと思います。来週もレースがあるし、この(バーレーンGPまでの)1週間で、次はトラブルなくまともに戦えるようにしないとね」
もっと先の飛躍を見据えて、可夢偉は自分たちとの戦いを続けていく。そのエネルギーはまだ十分に残されている。
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