【F1】大変革の2014シーズンは何が変わるのか? (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Renault Sport

 ドライバーラインナップも大きく動き、メルセデスAMG以外は全て新しいチームメイトとのコンビで再出発を切ることになる。そこから生まれる新しいライバル意識やバトル、そして新たな才能の出現にも期待したい。今季から各ドライバーが自分の好きなカーナンバーを付けて走ることになり、よりいっそうドライバーたちの個性も見えてくるはずだ。

 日本のファンとしては、その新しいF1で日本人ドライバーの活躍も見たいところだ。

 小林可夢偉はザウバーやウイリアムズとの交渉が実を結ばなかったものの、残るケータハムの空席を狙って交渉を続けている。持参金の額がものを言う今のF1だけに、レースシート獲得は容易なことではないだろうが、金曜フリー走行の枠が拡大されることもあるため、仮にレースシートが得られなくとも可夢偉や佐藤公哉らの走りをグランプリサーキットで見ることはできるかもしれない。新たな時代へ突入するF1の世界に、その一員としてサーキットに存在することが何よりも重要なのだ。

 10月には、ソチ五輪の会場跡地を舞台にロシアGPも初開催されるなど、2014年は新しいF1の姿を目撃することになるだろう。昨年末にスキー事故で重傷を負ったミハエル・シューマッハの1日も早い回復を祈りつつ、まずは1月28日、南欧ヘレス(スペイン)の初公式テストで新世代のニューマシンたちがどんなエキゾーストノートを響かせるのか、楽しみに待ちたい。

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