【MotoGP】悲願の王座獲得へ。ダニ・ペドロサが地元で見せた強さ (3ページ目)

「高温の路面条件でのタイヤ状況を考えると、いいセッティングを見つけるのが容易ではなく、今日は全選手が苦しんだと思う。最初にトップに立って一度追い抜かれ、その後再びトップに立ってからは、ペースは悪くなかった。タイヤを温存して、最後まできっちりコントロールできた」

　その言葉からは、チーム一丸の総合力で獲得した勝利であることもわかる。地鳴りのような大声援を浴びたクールダウンラップで、観客に何度も手を振って喜びをアピールしたペドロサは「素晴らしいレースになった。今日はどれくらいのお客さんがいたのかわからないけど、これだけの大観衆の前で勝ててうれしい。最終ラップは感無量だった」と喜びを面（おもて）に出した。

　開幕戦はロレンソ。第2戦はマルケス。そして第3戦はペドロサが優勝。2013年シーズンは今後も、間違いなく熾烈なチャンピオン争いが繰り広げられてゆく。