【MotoGP】新人マルケスと復活ロッシ。2013年は「新4強時代」

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 初日、ロッシはペドロサ、ロレンソ、マルケスに次ぐ4番手タイムだった。

「2年間の苦労を経て、『自分はまだトップライダーの水準にいるのだろうか?』『バイクの限界まで攻めることが、はたしてできるのだろうか?』と不安もあっただけに、とてもホッとした」とうれしそうな表情をうかべた。

 最終日にはマルケスを上回り、トップタイムのペドロサから0.442秒差まで迫る3番手につけたロッシ。3日間のスケジュールを終えて、「これがレースなら、フロントローだぜ。去年は3列目や4列目をずっと争っていたんだから」と笑いを取ったあとに、こう話した。

「今年は、ロレンソやペドロサと戦うことを目標にシーズンを迎えることができそうだ。彼らはキャリアの絶頂期にいるから、もちろん、厳しいとは思う。でも、モチベーションの量という意味では、6位争いに全力を尽くしていた過去と比べると、今は1000倍も高いんだ」

 マルケスの台頭、そしてロッシの復活により、2013年のMotoGPは、ロレンソとペドロサに彼ら2名が絡んでゆく<新・4強時代>を迎えることになるだろう。

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