【競馬予想】宝塚記念、クロワデュノールに勝てる"余力"は残っているのか? 結末は偉業達成か、大波乱か... (2ページ目)
しかも、2戦とも間違いなく激しい消耗戦だった。とりわけ、かつて経験したことのない長丁場のレース、天皇賞・春を走り終えたあとは、相当な疲れが残ったはずである。
だからこそ、クロワデュノールに宝塚記念を戦う"余力"が本当にあるのか、多くのファン、関係者が気にかけている。
陣営もその点は承知していて、天皇賞・春後の消耗次第では宝塚記念回避の選択肢もあったという。だが結局、シーズン最後の大一番への出走を決断した。それについて、クロワデュノールの動向をつぶさに見守ってきた関西の競馬専門紙記者はこう語る。
「確かに激戦後の消耗は心配されますが、宝塚記念はクロワデュノールにとって、天皇賞・春よりもレースの条件が格段によくなることは明らか。距離の2200mはドンピシャの適距離ですし、阪神競馬場の芝内回りという舞台も最適と言えます。
陣営としては、この条件面における好転と、激戦が続いたあとの疲労度とを比べて、いろいろと考えを巡らせて今回の決断をしたと思います。
今のところ、状態面に関しては『外見からは大丈夫。ただ、目に見えない疲れが残っているかどうかは、走ってみないとわからない』と斉藤崇史調教師。微妙な言い回しではありますが、これだけの馬ですし、人気になるのは間違いありません。それがわかったうえで、ある程度勝算がなければ、使ってこないでしょう」
振り返れば、大阪杯がGⅠに昇格したのが2017年。この年のレースを勝ったのがキタサンブラックで、同馬は続く天皇賞・春も快勝した。そうして、宝塚記念では春の「古馬三冠」達成なるか、注目された。
しかし、キタサンブラックは単勝1.4倍という断然の1番人気に推されながら、9着と馬群に沈んだ。キタサンブラックほどの名馬であっても、春の、それぞれ条件が異なる3つのGⅠを勝つことはできなかった。ハイレベルな激闘を2戦も制したあと、最後のグランプリレースまで勝つ"余力"はさすがに残っていなかったのである。
以後、この偉業に挑む馬は出てこなかったが、そのキタサンブラックの子、クロワデュノールがついにチャレンジすることとなった。能力だけなら、父にも劣らぬ名馬級の存在である。
はたして、クロワデュノールは"余力"の壁を打ち破って、偉大なる父が遂げられなかった偉業を成すことができるのか、注目である。
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